鎌倉で美味しい抹茶とお寺巡りを楽しみたい方へ。この記事では、鎌倉で味わえる抹茶体験や、心が整う癒しのお寺スポットをたっぷり紹介します。
鎌倉抹茶は、香り・味わい・空間すべてが特別。竹林に囲まれた報国寺での一服や、明月院の丸窓から眺める庭園での抹茶、そして古民家カフェで味わう濃厚スイーツまで――まさに五感で楽しむ癒しの旅です。
この記事を読めば、鎌倉で訪れるべき抹茶×寺の名所と、おしゃれな抹茶スイーツ、お土産情報がわかります。
心を落ち着けたい日、静かに自分と向き合いたい日。
そんな日にこそ、鎌倉の抹茶とお寺があなたを優しく包み込んでくれますよ。
鎌倉で抹茶を味わえるお寺4選
鎌倉で抹茶を味わえるお寺4選を紹介します。
では、鎌倉の名刹で味わう特別な抹茶体験を順に見ていきましょう。
①明月院(あじさい寺)の抹茶体験
「明月院ブルー」で知られる鎌倉の人気スポット・明月院。6月の紫陽花シーズンには多くの観光客が訪れますが、実は抹茶を静かに楽しめる隠れたお寺でもあるんです。
境内の奥にある「茶処 月笑軒」では、季節の和菓子とともに抹茶をいただけます。丸窓から見える庭園の景色はまるで絵画のようで、ゆっくりと時間が流れる贅沢な空間。
紫陽花を眺めながらの一服は格別で、観光の合間に心を整えるひとときになりますよ。静けさと自然美の中で味わう抹茶は、まさに鎌倉ならではの体験です。
訪れるなら午前中が狙い目です。人も少なく、抹茶をゆっくり味わえますからね。
②報国寺の竹林で味わう抹茶
鎌倉で抹茶といえば、外せないのが「報国寺」。別名「竹の寺」とも呼ばれ、約2000本の竹が生い茂る幻想的な空間が広がっています。
参拝後に「竹の庭」へ入ると、茶席「休耕庵」があり、ここで抹茶と和菓子をいただけます。風に揺れる竹の音を聞きながらの一服は、まるで心が洗われるような感覚。
抹茶は香りが高く、程よい苦みとやさしい甘みが絶妙。お菓子との相性も抜群で、ゆっくり味わうほどに自然と笑みがこぼれます。
「静けさを楽しむための場所」として知られる報国寺。写真を撮るのも素敵ですが、ぜひ心で感じてほしいお寺です。
③英勝寺の静寂な庭園でいただく一服
英勝寺は、鎌倉で唯一の尼寺。女性ならではの繊細な美しさと静けさに満ちたお寺です。ここでは季節ごとに茶会が開かれ、抹茶を通して“禅の心”に触れることができます。
庭園には四季折々の花が咲き、春には梅、秋には紅葉が楽しめます。茶席では、住職や尼僧の方が直接お茶を点ててくださることもあり、その一服には温かみを感じます。
観光客の少ない隠れスポットなので、静かな時間を過ごしたい人にはぴったり。特に午前中の早い時間帯は、鳥の声とお香の香りに包まれて、まるで別世界です。
英勝寺の抹茶体験は、「静けさこそ贅沢」という言葉がぴったりですよ。
④浄妙寺の喜泉庵で味わう本格抹茶
鎌倉の東側に位置する「浄妙寺」。ここにある「喜泉庵(きせんあん)」は、鎌倉で最も有名な茶席のひとつです。
庭園を眺めながらいただく抹茶は、ほんのり苦みがありながらもまろやか。季節の生菓子との組み合わせも美しく、見た目から癒されます。
「和と自然の調和」を感じられる空間で、まさに鎌倉らしい“お茶の時間”を楽しめる場所。外国人観光客にも人気ですが、平日は比較的落ち着いて過ごせます。
また、茶席の建築美も見逃せません。床の間や障子、掛け軸、そして庭の石組みまでもが完璧なバランスで配置されています。抹茶だけでなく、空間全体が“芸術”なんです。
鎌倉で本格的な抹茶体験を求めるなら、喜泉庵は外せません。
鎌倉抹茶スイーツのおすすめ店3選
鎌倉抹茶スイーツのおすすめ店3選を紹介します。
抹茶好きなら絶対に外せない!鎌倉で人気のスイーツを一挙に紹介しますね。
①小町通りの人気抹茶パフェ
まずは、鎌倉スイーツの定番「小町通り」。ここには、抹茶好きにはたまらないお店がたくさん並んでいます。その中でも人気なのが「茶房雲母(きらら)」。
看板メニューの「抹茶白玉パフェ」は、注文を受けてから茹で上げる白玉がもちもちで絶品。濃厚な抹茶アイスとあんこの甘さのバランスが最高なんです。
また、見た目も上品で、木の器やガラスのパフェグラスが“和モダン”な雰囲気を演出。鎌倉の街歩きの途中に立ち寄るにはぴったりです。
休日は行列必至ですが、平日の午前中なら比較的スムーズに入れますよ。
「抹茶=苦い」というイメージがある人も、ここで食べるとその奥深い甘みに驚くはずです。
②抹茶ティラミスで有名なカフェ
鎌倉には“映える”抹茶スイーツも多いですが、その代表格が「MACCHA HOUSE 抹茶館」の姉妹ブランド「もみじ茶屋」。ここの「升入り抹茶ティラミス」は、SNSで超話題になった一品です。
ヒノキの升にたっぷり詰まったティラミスの上に、濃厚な抹茶パウダーがふんだんにかけられていて、一口食べると口の中いっぱいに抹茶の香りが広がります。
マスカルポーネのクリーミーさと、抹茶のほろ苦さが絶妙なハーモニー。甘すぎず、抹茶の旨みをしっかり感じられる大人のスイーツです。
見た目の美しさもポイントで、写真を撮りたくなること間違いなし。鎌倉駅から徒歩5分程とアクセスも便利なので、観光の合間に立ち寄るのにも最適です。
③和モダンな抹茶スイーツ店
「鎌倉茶々」は、抹茶スイーツ店として有名。抹茶ジェラートは「抹茶の濃さ」を5段階から選べるというユニークなスタイルです。
最も濃い「No.5」は、まさに“抹茶そのもの”を食べているような感覚。苦みの中に旨みと甘みが共存していて、抹茶好きなら一度は食べておきたい逸品です。
ジェラートの他にも、抹茶ソフトクリームや抹茶プリンなどもありますよ。
鎌倉抹茶の魅力を徹底解説!香り高い味わいと歴史の深さ
鎌倉抹茶の魅力を徹底解説!香り高い味わいと歴史の深さについて紹介します。
①鎌倉と抹茶の関係
実は、鎌倉と抹茶には切っても切れない深い関係があります。鎌倉時代、禅宗の文化が日本に広がったのがまさにこの地からなんです。臨済宗の開祖・栄西が中国から抹茶の文化を持ち帰ったことが、抹茶の始まりといわれています。
栄西が建てた建長寺は、鎌倉五山の一つ。そこでは座禅だけでなく、お茶を通じた「心の静けさ」を重んじる修行が行われていました。つまり、鎌倉こそ「日本の抹茶文化の発祥地」のひとつなんです。
お寺の中で抹茶をいただくと、まるで昔にタイムスリップしたような感覚になります。竹林の音、鳥のさえずり、茶碗の中で立ちのぼる湯気…。すべてが心を落ち着かせてくれるんですよね。
だからこそ、鎌倉では「抹茶=観光スイーツ」ではなく「心を整える体験」として根付いているんです。
一服の抹茶に、800年の歴史が込められていると思うと、なんだか感慨深いですよね。
②なぜ鎌倉で抹茶が人気なのか
近年、鎌倉で抹茶スイーツや抹茶カフェが大人気になっている理由は、単に味だけではありません。鎌倉という土地がもつ「静けさ」と「風情」が、抹茶の世界観とぴったりマッチしているんです。
例えば、小町通りや長谷エリアでは、古民家を改装したカフェが増えています。木の香りと障子越しの光の中でいただく抹茶スイーツは、まさに“癒しのひととき”。
さらに、観光客の間では「フォトジェニックな抹茶パフェ」や「抹茶×あじさい」の風景も人気です。SNS映えするだけでなく、“本物志向”の味わいを求める人が増えているのも特徴ですね。
つまり鎌倉の抹茶人気は、“トレンド”ではなく、“文化と感性の融合”から生まれた自然なブームなんです。
③鎌倉抹茶の特徴と他地域との違い
鎌倉抹茶と宇治や西尾など他の産地との違いは、「体験の深さ」にあります。宇治は高級茶の産地、西尾は生産技術で知られますが、鎌倉は“味わう場所”としての価値が強いんです。
例えば、鎌倉の抹茶カフェでは、石臼で挽いた抹茶をその場で点ててくれるお店も多くあります。抹茶そのものだけでなく、香り・空間・器・おもてなし、すべてを含めて「五感で楽しむ」のが鎌倉流。
また、鎌倉では抹茶をスイーツに使うだけでなく、茶道体験や寺院での呈茶など、“心の動き”に寄り添った体験が多いのも特徴です。
「飲む」だけでなく「味わう」「感じる」抹茶。それが鎌倉抹茶の最大の魅力です。
観光地でありながら、どこか静かで上品な印象が残るのは、この“心を込めたお茶文化”があるからこそなんですよ。
④お茶文化と禅のつながり
お茶と禅には深い関係があります。禅の教えである「今この瞬間に集中する」という考え方は、茶道の「一期一会」に通じています。
鎌倉のお寺では、この禅とお茶の融合を今も体験できます。たとえば報国寺では、竹林を眺めながら抹茶をいただくことができます。風が吹くたびに竹が揺れ、その音を聞きながら一口いただく抹茶は格別です。
この「静寂の中で味わう一服」こそ、まさに禅の実践なんです。余計なことを考えず、ただ“いま”に集中する。それが心の癒しにもつながります。
鎌倉の抹茶文化は、禅の精神を現代に伝える架け橋のような存在。だからこそ、観光だけではなく「心を整えに行く場所」として人気があるんですね。
鎌倉で味わう抹茶は、単なる飲み物ではなく、“生き方”を感じる時間なんです。