ここ数年で、RPAという言葉をよく耳にするようになりましたよね。
RPAとは、専用のツール(ソフトウェア)を用いてプログラミングし、パソコンで行う一連の作業を自動化する技術のことです。
この記事では、RPAの概要や効果や効果的な作業を紹介しています。
RPAとは?
概要
RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、パソコン上で行われる作業の手順を人に代わって自動化する技術です。主に、デスクワークにおけるパソコンを使った業務の自動化・省力化を図る取り組み全般を指す言葉です。

図の上側は、すべて人が作業を行い、プロセスを完了させています。対して、下側は作業の一部(または全部)をRPAツールにて作成したロボットに代行させて、作業を完了させます。
ここでいうロボットとは、「RPA専用ソフトを用いてPC上で行う作業手順を記録(プログラミング)したもの」です。RPA専用ソフトは、UiPathやWinActorなどがあります。
RPA導入の効果、適する(適さない)作業は?
効果
RPA導入の効果としては、以下が挙げられます。
作業時間の削減
例えば1日3件発生する作業で、人手の場合1件10分かかるとすると…すべてを自動化できれば、1日30分、1ヶ月(20日稼働として)600分:10時間、1年だと7,200分:120時間もの工数が短縮できます!
人間は付加価値の高い作業へシフト
RPAが作業を代行してくれることにより、作業を行っていた人間は出来上がったデータを見て分析するなど、より付加価値の高い作業にシフトすることができます。
安定的な業務品質の確保
RPAは指定された通りの作業を行うので、ミスをしません。人手では発生していた作業ミスがなくなるので、作業内容のチェックが必要無くなるなど、業務の品質が確保できます。
適する作業
- 手順がルール化できる
- 繰り返し行う
- 人手が多い
具体的には、例えば
- システムからダウンロードしたデータを、Excelで集計・加工する
- 複数の関係者から受け取ったファイルを1つに集約する
- 定期的に送信している定型的なメールを作成する
などが挙げられます。頻度も、年に数回より日々行う処理の方が効果は大きいですね。
適さない作業
- 手順が変わりやすい
- イレギュラーな作業が度々発生する
- 確認作業を含む
手順が変わりやすいと、変更の都度ロボットの修正が必要で非効率です。また、イレギュラーな作業も予め組み込めないので適さないでしょう。そして、確認は人が判断して行う必要があるので、責任を持てないロボットに代行させるべきではありません。