初の速度引上げ
3/24日、警察庁が静岡県の新東名と岩手県の東北自動車道の一部区間で、来年から最高速度を
100km/hから110km/hへ試験的に引き上げると伝えました。
1963(昭和38)年に名神高速が開通して以来、初めて速度が引き上げられる事になります。
車の進化
以前から言われている事ですが、今の車のスペックからすると最高速度が100km/hというのは
時代遅れなのかもしれません。
初代・トヨタのクラウンの性能で最高速が110km/h(55馬力)でしたから、踏み込めば今の
軽自動車でも出せる数字です。
今の普通乗用車なら、100km/hでも車内は静かで揺れも少ないので、実際高速を走ってると
追い越し車線を120km/h以上で走る車も少なくありません。
衝突安全性も当時とは比較にならないほど向上していますね。
昔はエアバッグなんて当然無く、日本初はホンダのレジェンドで1987(昭和62)年に搭載
されました。
動画サイトにありますが、今の安全基準で造られた車とアメリカのクラシックカーを
衝突させた映像を見ると、クラッシクカーの破壊ぶりが恐ろしいです。
(最新の車も被害ありますが、中のダミーは問題無しでした)
速度を上げるメリットとは?
ですが、最高速を引き上げるメリットが何かと考えると、あまり無いのかも知れません。
悲惨な自動車事故の原因はスピード超過がほとんどですし、車の性能が上がっているとはいえ
過信は禁物です。
高齢化社会の現在ですと、高齢のドライバーに対する免許返上義務などの対策の方が急務だと
思います。
先日も高速道路の逆走ニュースがありましたが、運転していた80代後半のドライバーの方は
逆走の認識がなかったそうです。被害の車が無かっただけよかったですが、実際に遭遇した
場面を想像すると、本当に怖いです。
何の前触れも無く、前から猛スピードの車が接近してくるなんて…。
逆走する車を検知し電光掲示板に情報を表示してドライバーに注意を促すシステムとか、
作れないものでしょうか。